トルシエはトルシエの、
ジーコはジーコの代表を作るわけで、
誰かが同じ流れを継ぐためにトルシエのイミテーションをしたって意味がない。
トルシエは規律規律で、
ジーコは自由を与えているように言われているけれど、
うわべはそう見えても実際はそんなことはない。
ジーコのチームも規律を守って選手を抑えている部分もある。
私は個人的にトルシエがどんな仕事をしたか知りませんが、
トルシエよりもジーコの方が大きな仕事をしたと思いますよ。
それは単純にW杯の予選を通過したという意味でね。
2002年は(W杯出場が)決まっていたわけだから。
トルシエはトルシエでいい監督だと思いますが、
タイプが違うわけですから。
一つのことをやっているからといって、
それをずっと続ける必要はないでしょう。
だったら監督が代わる意味はない。
ジェフ千葉はジェフ千葉で、浦和をコピーする必要はない。
横浜をコピーする必要もない。
自分たちの方法でやっているわけですから。
2005-11-25 月刊プレイボーイ 「PLAYBOY INTERVIEW」より2
日本人は規律があり、スピードがあり、テクニックも非常に優れている。
そして持久力があり、相手に困難をもたらす能力がある。
選手にプレーにおける自由を与えすぎている、と日本人がジーコ監督を批判しているのはとても興味深いね。
私が2年前にやって来た時からいつも日本人にこう強調している。
象や馬、犬に対してもトレーナーがいるように、サッカーにおいても教師(監督)がいると。
選手と監督の関係はよく揺れる非常に細い糸のようなものだ。
もし必要最低限のことだけ上手くいっているならば、相互理解が無秩序へと変化し、労働から得るものはまったく無くなってしまう。
規律がとりわけ強い特徴である日本のサッカーに対し、ジーコのやり方はそれを極限まで持っていくことなく、悪い結果をもたらす無秩序になることを日本人は恐れている。
2005-12-01 Sportske Novosti紙 ワールドカップ抽選会直後のインタビュー
1998年ワールドカップ時の日本は直ぐに忘れる必要があるね。
ドイツではまったく違うチームがプレーする。それは選手名ではなく、むしろプレーにおいてだよ。
それはクロアチアにも言えることだ。ヴァトレニ(98年クロアチア代表チームの愛称)は個人としてもクオリティがより高く、クロアチア現代表よりずっと攻撃的だった。
クロアチア現代表は非常にコレクティブで、どうやって効率的に結果をもたらすかを知っている。
そして勝利のためにスペクタクルは必要ないという価値に国民が慣れてしまった。もし勝利を最も大事とするならば、だれがプレーに興味を持つというのだね。
現在の日本も違う。8年前のチームよりも経験を培っている。
疑いなくクロアチアの方が優勢だろうが、日本人にそう察しさせてはいけない。
もし日本を過小評価したならば、彼らはとても危険だ。過小評価は彼らにとって、とんでもないモチベーションとなる。
0000-00-00 Sportske Novosti紙 ワールドカップ抽選会直後のインタビュー
日本代表について話すのは私にとってデリケートなことだ。なぜならどの文字も読まれてしまうし、日本の新聞が掲載してしまうからだ。
クロアチア代表監督のためにスパイをしているなんて私が訴えられるのは望まない。
だから欠点については飛ばして、ジーコのチームの美点だけを話したい。
日本人を飾るのは大きな共同精神であり、特別なレベルの選手が欠けているとしても協調力で補っている。
もしボスニア・ヘルツェゴビナの親善試合(2-2)を見たならば、日本について間違った印象を得ることになるだろう。
あの試合でジーコは意図的に"間違えて"チームを構成したと私は思う。
批判する者たちに対して、ある選手たちは同時にプレーできないというのを見せつけるためにね。
既に数週間後には作り直したチームでエクアドルに納得のいく勝利をしている。
2006-04-01 Jutarnji-list紙 特別付録・ワールドカップ2006
日本はかなり難しい状況に立たされている。彼らはオーストラリア戦において敗北以外の全てを期待していたからね。
言うまでもなく、試合は尋常ではない展開をしていった。日本はラッキーな形でリードしたが、不器用に負けてしまったよ。
同点になった後はかなり悪いリアクションをしてしまった。
まるで"黒い穴"に落ちてしまったかのように感じてしまい、そのからもう出られないかのように感じてしまっていた。
審判が取らなかったPKが日本にあったという事実も、わずかな時間に困難なシュートを受けることになった。
このような出来事のあとで、直ぐに立ち直るのは楽ではないね。
0000-00-00 Sportske Novosti紙 クロアチアvs.日本戦を前にして